ロードバイクで走るにはポジションが合っていることが重要です。
これが合っているか否かで、実家と他人の家ぐらい快適さが変わってきます。
前傾姿勢が強くなると空気抵抗は減らしやすいですが心肺が辛く、上半身を支える体幹の筋肉が必要になります。
上級者はポジションがグイッと前傾しているのはこれが理由ですね。
逆を言えば、まだ体ができていない初心者は身体が起きた、前傾の弱いポジションが楽ということです。
しかし前傾姿勢が弱くなると、心肺は楽になりますが空気抵抗が増し、尻への負担が増します。
この尻への負担というのが曲者で、ライド中に痛くなってくるとなかなか回復しないもの。
よくスピードを求めないツーリングなら落差の緩い、アップライトなポジションが良いというような話を耳にします。
それもたしかに一理あるでしょうが、自分はむしろ落差を出して、手にも荷重を移せるセッティングにして、負荷を分散することがロングライドでは重要だと思います。
さて、ポジションを出すにしても、関係する要素が多いのでどうやって合わせるか。
自分は
①サドルの高さ
②サドルの前後の位置、角度
③ハンドルの位置
の順で合わせています。
具体的には、まずサドルの高さはペダルに踵を付けて、ペダルが最下点に来た時にひざが伸び切らないぐらい。
次にサドルの前後は走った時のフィーリングで決めますが、角度は座面がやや上向きです。
感覚的には1度ぐらい。
最後にハンドル位置は前後はステムの長さで決まってくるので、ちょうどいい長さが決まるまではいろいろな長さや角度のステムを試すことになります。
ハンドルの高さは、「腕を軽く伸ばして下ハンの先端を握った時に息苦しくない範囲で最も前傾が取れる位置」に合わせています。
これは平地を巡行したり、向かい風の中を走る時に一番楽に「耐え切る」ためです。
以下は自分が走っているときの写真です。
ハンドルの持っている位置に注目してください。
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2016年10月 淡路島にて
平地を気持ちよく走るための「下ハン」
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2016年10月 淡路島にて
ゆったり走るための「上ハン」
談笑中です
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2016年10月 淡路島にて
空気抵抗低減のための「TTフォーム」
上ハンに肘をついています
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2016年8月 小豆島にて
上体が起きたゆとりのある「ブラケット」
ブレーキレバーに指がかかるポジションです
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腕を伸ばして下ハンの先端でポジションを出すことで
①掌に体重を乗せられる→尻への負担を減らせる
②上ハンやブラケットを握った時に、非常にゆったりしたポジションになる
ことが大きな利点だと思います。
また、ハンドルの先端は一番ハンドルがしなるので、路面の振動をいなしやすいことも、ロングライドでは大きな利点だと思います。
大まかな流れとしては、決して足の長さは変えられないのでサドルの位置から合わせて、ハンドル位置で細かい調整をしていく感じです。
結果的に、自分のバイクは全体的に低めのポジションになっています。
2016年10月 |
自分の体にフィットした自転車は本当に気持ちよく進むので、自分に合ったポジションを試行錯誤しましょう。
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