はじめに

近畿大学の自転車サークルSkyHighです。
ライドの記録やノウハウ等を置いていきます。

2016年11月25日金曜日

ビンディングペダルってどうなの?なんなの?


ロードバイクに乗る人が必ずと言ってよいほど使っているパーツの一つに「ビンディングペダル」があります。
専用のシューズと用いることで、ペダルに足を固定することができるペダルです。
必ずと言ってよいほどみんな使っています。
ペダルが足に固定されるなんて怖いなぁと最初は思うと思いますが、なぜこんなにも使われているのか。
答えは簡単、「楽だから
この一点に尽きます。(ただしロングライドに限る レースはわかんない)

なぜ楽なのか

自転車が進むためには、「ペダルを踏ん」で「クランクを回転」させ、「チェーンがスプロケットに力を伝達」し「ホイールが回転」して「前に進む」という過程を経ます。
※クランク:チェーンリングとペダルが付いているパーツ 要は前ギア
※スプロケット:ホイールにくっついている歯車の塊 要は後ギア



ペダル、というかクランクには踏む力(踏力)と自重がかかっています。
ここでいう自重は体重ではなく、脚の重さです。(体重はサドルで支えていると考えましょう)
自重は左右の脚で同じと考えてよいので、踏力が左右で違うわけですね。
そして、前側のペダルと後ろ側のペダルで、前側のペダルにかかる力の方が大きい時にクランクが回転するわけです。

ここで、前側の力を強くするには、「前側の踏力を増やす」やり方と「後ろ側の自重を抜く」やり方があります。

つまり、「前側の足を踏み込む」か、「後ろ側の足を引き上げる」ってことです。



前側の足を踏み込む動作。
これには特にペダルに足が固定されている必要はありません。
普通に前側の足を踏み込むだけです。


問題は後ろ側の足を引き上げる動作。
これはペダルと足が固定されていないとできません。
さらに、引き上げすぎた力もペダルを回す動きになるので、トータルで「効率が良い」ってことになります。
また、ここでは前足は完全に脱力しているので、踏む力は使っていません。
後ろ足で引き上げる力も、前後の足の自重のバランスを崩しているだけなので、それほど大きな力は出さなくてもいいのです。


さらに引き上げる動作と踏み込む動作を同時にすることで、強い力でクランクを回すことができ、荷物を積んだツーリングや登坂で頑張れます。

また、「足を踏み下ろす動き」と「足を引き上げる動き」では使う筋肉がそれぞれ違うので、二つの動きを使い分けることで疲労する筋肉を分散することができます。
特に足を引き上げる時に使う筋肉は、日常の歩行でも使う筋肉なので疲れにくいです。
(しかし大きな力は出せないし、出してもすぐバテます)

ポジションの項でも少し触れましたが、「ロングライド」を攻略するコツは、如何に疲労を分散するかなので、ビンディングペダルは非常に有効ということです。

この足を引き上げる動作、「抜重」ができるようになると、前脚の自重だけでクランクを回せるようになるので、あとは風や勾配に合わせてギアを選択するだけで、ほぼ力を使わずに進むことができるようになります。


つまり、効率よく進むには疲労の分散と力を使わずにクランクを回すことが重要で、そのためにはペダルと足が固定されていた方が都合がよく、ペダルにお手軽に脚を固定する方法がビンディングペダルとシューズってわけです。
有ると無いとでは雲泥の差なので、是非とも導入したいパーツです。

さて、一口にビンディングペダルと言っても様々な種類があります。
これについてはまた別記事で書きたいと思います。
では。

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