はじめに

近畿大学の自転車サークルSkyHighです。
ライドの記録やノウハウ等を置いていきます。

2017年2月26日日曜日

自転車の前輪側への積載について、所感。

2月下旬に奈良県は曽爾高原へ行ってきました。
その際に前輪側への積載を試したので、その所感です。


2017年2月 2回生筆者
自転車にキャリアを装着して旅に行こうと思うと、前も後ろもあまり費用は変わらないので、大型のパニアバッグを使いやすい後ろ側から導入する人が大多数だと思います。
(但し、mont-bellのパニアバッグなら後ろ用の大型の物をフロントキャリアに付けることも可能なのを確認しています)

ではなぜフロント積載を試してみたのか。
これは最近サークル内でも流行の兆しを見せ始めている「大型サドルバッグ」との併用も含めたフロント積載についての情報を蓄積する目的で試してみました。

2017年2月 2回生筆者
今回使用したのは、mont-bellのフロント用パニア(10L×2)と、オーストリッチのリベロバッグ(1.6L)の三つ。
全部合わせても21.6Lなので、リア用のパニアバッグ(20L×2)一個分ぐらいです。
パニアに入れた荷物は以下の通り。

・ガスボンベ 1本
・ガスバーナー 1個
・コッフェル 1組
・タオル 1枚
・ボトル 1本(ペットボトルの飲み物を買ったため。中身は空)
・ボトル 1本(水600ml)
・モバイルバッテリーとケーブル
・折りたたみ椅子 1脚
・輪行袋 1つ

追加で衣類とテント、寝袋、マットがあれば連泊ツーリングに対応できるような荷物のつもりです。
(宿泊施設を使うなら衣類だけで大丈夫ですね)
これは残りの荷物は大型サドルバッグ(と場合によってはフレームバッグ)に積めるだろうという考えで選んだ結果です。

ハンドル周りを上部から見るとこんな感じです。
今回はパニアバッグに余裕があるのでいいのですが、ハンドル位置が低かったりハンドル幅が狭かったりすると、パニアバッグに荷物をたくさん積んだ時(=パニアバッグが目一杯に膨らんだ時)にレバーが干渉するかもしれません。
(筆者は幅C-C400mmのロードドロップ、高さは地上から約850mm)

さて本題の使用感ですが、予想通りハンドリングが鈍いです。
カーブではハンドルを意識して曲げている感じが強くあります。
直線区間では段差での衝撃がマイルドになったかなぁと思います。
停車した時やロードバイクを降りた時は、ハンドルの角度にいつも以上に気を使わないとハンドルが傾いてしまいますね。

強くメリットを感じたのは登坂時で、フロントアップの起こりにくさが最大のメリットのように思いました。
自分は登坂時に軽いギアに入れるとよくフロントアップを起こしていたのですが、フロント積載だとその心配が減り、安心して踏み込めるようになりました。
下りでは進路先に吸い込まれるような感覚が少しありました。
スピードの出たコーナーで、後ろへの積載だと遠心力でコーナーが膨らむ、引っ張られるような感覚があったのですが、フロント積載だと重い部分が身体より先にコーナーを抜け、体が追従することになるのでリア積載よりライン取りはし易いかと思います。

自分のロードバイクはクロモリ製で比較的重い部類になるのでそこまで極端にはなりませんが、軽いロードバイクにリアへの積載量を増やすと重心が後ろに寄り、フロントへの荷重が少なくなってハンドルが浮き気味になることがあります。
この状態だと登坂で後ろに荷重が移った時や加速時にフロントが浮き、最悪転倒する恐れがあり危険です。

ロードバイクへの荷物の積載について、僕は重量そのものより重心位置に気を配るべきだと思っています。
何も付けていない状態でロードバイクに乗っているときはBB周辺に重心が位置するので、荷物を積んでもBB周辺、つまり車体中央付近に重心は位置するべきだと考えます。
リアキャリアにしても大型サドルバッグにしてもリア側に大容量の荷室を設ける以上、フロント側にも大容量の荷室を作ることができる選択肢は必要だと思います。
サークル内ではあまりフロントキャリアまで使う人はいないので使ってみましたが、特に下りのカーブでの安定感が気に入ったので、自分はリアキャリアよりフロントキャリアを優先したいなぁと思いました。
また自分は持っていませんが、大型サドルバッグとの併用なら輪行もかなり楽ではないかなぁと思います。

2017年2月 曽爾高原/奈良県
一応自分は今回のツーリングでパニアバッグを両手に提げて写真のような場所を二時間ほど散策していました。
フロントへの大容量の積載となると、大型のハンドルバッグかパニアバッグのどちらかが選択肢に入ると思いますが、パニアバッグはハンドルバッグに比べ、フロントキャリアが必要で仰々しいですが重心位置が下げられるので、一度は体験してほしいなぁと思いました。

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